『俺ベスト2015』について(前半)

友達と、自分の好きな曲だけを集めたCDを作り合う遊びをした。

本当に好きと言える厳選した曲たちを集め、悩みに悩んで曲順を決定しiTunesのプレイリストとして作成。そのプレイリストの名前が『俺ベスト2015』。

2015年に発売された曲だけを集めているわけではなくて、2015年現在での人生オールタイムベストという意味。友達の知っていそうな曲はなるべく入れないようにしたので、本当の意味でのベストではないけど。

友達にはこの前渡したのだけれど、「先入観なしで聴いてもらいたい」ということで収録曲と曲順は教えずに渡した。「少し時間が経ったら明かそう」と思っていたけど、自分がこのCDにどれだけ力を入れて作ったのかを口で説明するのは、口下手で説明下手な自分には無理なので、ここにまとめることにした。

 

では早速。

 

 

『俺ベスト2015』

収録曲

01. CHRONO CROSS 〜時の傷痕〜 / 光田康典

02. 夏蝉 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

03. Walking In The Sun / Travis

04. 僕と不良と校庭で / 山崎まさよし

05. Step / Vampire Weekend

06. 明日へ / Galileo Galilei

07. Spending all my time (Album-mix) / Perfume

08. Get Lucky / Daft Punk

09. Kiss & Cry / 宇多田ヒカル

10. Yellow Magus / cero

11. NO NO NO / ザ50回転ズ

12. ユリイカ / サカナクション

13. STROBOLIGHTS / スーパーカー

14. Here Comes The Sun / The Beatles

15. サクラあっぱれーしょん / でんぱ組.inc

 

 

各曲解説

 

01. CHRONO CROSS 〜時の傷痕〜 / 光田康典

クロノ・クロス オリジナル・サウンドトラック

この曲は『CHRONO CROSS』というゲームのオープニング曲。このゲームを遊んだのは中学生の時だったんだけど、ゲームを買って帰って、プレステにディスクを入れて起動してオープニング映像が流れたときは本当に衝撃的だった。オープニングが終わった後、口を半開きにして呆然としたままゲームを始めずに何度もオープニングを観たなあ。

自分と同じような人間が多かったのか、2ちゃんねるで企画された、「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」というランキングの記念すべき第1回目で、相当な投票数の中見事1位に輝いた。

ゲーム音楽というジャンル上、オープニング映像とセットで聴くのが真の聴き方なので、興味があれば観てみてください。いや、観てください。できるだけ大きい画面で。


クロノクロスOP 時の傷痕 - YouTube

 

曲順の意図としては、やはりゲームのOP曲なので1曲目しかないだろうというのもあったし、収録曲を知らないまま、民俗調のこの曲がいきなり流れてきたら驚くだろうなと思ったから。あとインスト始まりというのもコンセプトアルバムっぽくていいなぁなんて。

 

 

02. 夏蝉 / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2008

 アジカンの好きな曲トップ3に入る曲。

この曲は歌詞がもう素晴らしく美しい。主要な登場人物はいなくて、僕とか君もいない。強いて言えば「蝉」で、蝉を中心に夏の終わりを描いている。

切ない情景描写の歌詞がストレートなギターロックに乗ってくるエモさ。美しすぎる。泣く。

 

1曲目の変化球からこのストレートなギターロックに繋げたら、安心すると同時にテンション上がるよね。個人的にはイントロ流れてきた時点でブチ上がる。そして一気に感情はトップスピードに。

終わりの曲なのにアルバムの始まりを告げるのも面白いと思った。あと1曲目と夏のイメージで繋がるので、ギャップも少ないと考えた。

 

 

03. Walking In The Sun / Travis

Singles

 

イントロから終始暖かい陽の光を感じるし、テンポもちょうどいいし、何より曲名がドンピシャなので、自分にとっては散歩のお供となっている曲。とてもいい。

昔、車のCMでイントロだけ流れていたのを聴いてビビッときた。それで気になって調べたのがこの曲との出会い。なのでイントロ大好きです。

 

曲順の意図は、前の曲でトップスピードになっているところに「まあ落ち着いて散歩でもしようや」と落ち着かせる役割としてここに置いた。ここから徐々にスピードを下げていく。

また、太陽が照っているという意味では前の曲と近いものがあるので、違和感なく繋がるかなと。

こういう全然ジャンルの違うアーティストの曲を集めたプレイリストを作る時は、出来るだけ曲と曲、アーティストとアーティストのギャップを感じさせないように曲順を決めることが多い。

 

 

04. 僕と不良と校庭で / 山崎まさよし

僕と不良と校庭で(DVD付)

山崎まさよしが来るとは意外だったのでは。

山崎まさよしが特別に好きなわけではないのだけれど、この曲は特別に好き。高校の時からずっと好きな曲で、サビの「校舎の上に広がる 5時限目の空」というフレーズがたまらなく良い。昼休みが終わった気怠い午後に窓の外を眺めるあの感じ。今となってはノスタルジックになったあの感覚が凝縮されている曲なので、聴くと気持ちが高校生になる。

 

この曲も散歩のお供。自分が水戸黄門だったら、「Walking In The Sun」は助さん、「僕と不良と校庭で」は格さんという感じ(?)。この2曲は曲と曲のギャップも少ないだろうし、雰囲気的にもずっと太陽が照っている雰囲気で良いだろうと。そして落ちているスピードをさらに下げる。

 

 

05. Step / Vampire Weekend

Modern Vampires of the City

 

曲名のとおり軽やかでありつつ、スローなテンポの不思議な曲。

この曲はMVを観て一聴き惚れしたなあ。すっごいお洒落。


Vampire Weekend - Step (Official Lyrics Video ...

これも散歩で良く聴く曲。前2曲とは変わって、だいぶ都会的な雰囲気。

 

散歩曲はここで終了。落ちていたスピードは最遅に。そして照っていた太陽は隠れたのか沈んだのか、少し雰囲気が暗くなる。結構淡々とした曲だしここまで雰囲気が沈むとちょっと退屈に感じるかも。けどそれも計算のうち。次の曲を際立たせる役目もあるのです。

 

 

06. 明日へ / Galileo Galilei

明日へ

Galileo Galileiのシングル曲の中でもかなり好きな曲。疾走感のあるイントロが大好き。

冗談だけどイントロだけで飯が5杯食える。

 

散歩な3曲で落ち着いたあとにこのイントロが流れるとかなり気持ちいいのでは。徒歩からハイスピードな乗り物に移行したような気持ちのいい感覚を味わわせられればと思った。

太陽がいなくなったような雰囲気は前の曲を引き継いでいるので、前の曲とのギャップもそれほど無いはず。

 

07. Spending all my time (Album-mix) / Perfume

LEVEL3(初回限定盤)(DVD付)

前半のハイライト。

Perfumeの曲としては異質な、ほぼ全編英語詞。Wikipedia によるとメンバーが全編英語詞に強く抵抗したらしく、そのため少しだけ日本語が入っているとのこと。海外を本格的に視野に入れた曲だからか他のPerfumeの曲と比べるとだいぶベクトルが違うけど、個人的にはPerfumeで一番好き。

一見単調なループを繰り返しながら、無表情なロボットのようなPerfumeが少しずつ感情的になっていく感じがたまらん。日本語詞のところで少し感情がこぼれるように聴こえるのが上手いなーと思う。

曲順としては、前の曲でさりげなく顔を出していた電子音をさらに増幅させてみたという感じ。アップテンポでダンサブルなこの曲でハイライトを作った。前の曲の暗い雰囲気を引き継いでいるので同じアップテンポでも、冒頭とは全く違う雰囲気なのが良いと思う。


とりあえずここまでを前半として一旦アップ。

後半はまたいずれ。

邪道

今日の糸井重里さんのツイート。

 

 

このツイートから古賀史健さんという方のnoteを見てみたのだけれど、

そこからさらに引用させてもらう。

 

なるほど、そういう使い方もあるのか。

 

以前にある方から、SNS の運用について「自分とまったく主義主張の違うひともフォローしておくと、世のなか全体の動きを把握するのに便利だよ」とアドバイスいただいたときの感想です。たしかにそうだ、一理ある。せっかくやるんだ、閉じた空間にしちゃいけない。そう思ったぼくは、自分とはぜんぜん異なる思想信条を持っていそうなひともまんべんなくフォローし、なるほどみんなこんなふうに考えてるのか、と SNS ライフを満喫してきました。

ところが、やっぱり震災以降くらいから、かなあ。少しずつ「あまりにも自分と違うひと」のことばに触れるのがつらくなってきたんです。罵詈雑言でなくとも、触れるだけで疲れることばって、ありますよね。  

 

この文章を読んだ時、心のなかで何回も頷いた。

僕もかつては引用した通りの使い方でツイッターをしていたからだ。理由も似たようなものだった。とにかく全方位をカバーしたくて、どこかに偏ることなく中立を行き、様々な意見を踏まえた上で自分で判断したいと思ったから。

けれど、結局疲れちゃってツイッターをやめてしまった。ツイッターは好きだしいろんなひとのツイートが読めること自体はとても楽しいのだけれど、自分と正反対の意見を持つ人のツイートの中には自分(僕)を否定するツイートも多々あるので結構ツラい。しかも、つぶやいた本人に僕を否定しようというような悪意は当然無いので余計ツラい。悪意があるのなら「ムカつくな〜」なんて言って無視すればいいけれど、悪意が無いとなると純粋に否定されていることになるから。そもそもそれでツラいと思ってしまうようなメンタルの持ち主なら、全方位カバーするようなやり方は確実に合っていないのでやめておけ、と今の自分なら言える。そりゃあ疲れるのも当然である。

 そんなこんなで一時期ツイッターをしない期間があって、でも結局現在の通り復活した。

 ツイッターを再開しようと思った時、今度はやり方を変えようと思った。

極端だけれど今度は「嫌なものは見ない」、言い換えれば「好きなものだけを見る」というやり方にしてみることにした。

とにかく好きな人たちだけをフォロー。特定の人のツイートを見て疲れるようになったらミュート、もしくはリムーブ。さらに目的別に複数のアカウントを使い分けることも試してみた。

結果的に、その方法が合っていたようで、ツイッターで疲れることはほとんど無くなった。

そもそも疲れるまでツイッターをやってたのがおかしかったのかもしれない。

 

 

自分に都合のいい情報しか目にしないのはとんでもない。せっかく出来たつながりでも気に食わなければ一瞬で断ち切るような冷たさなど持ちたくない。複数のアカウントを使い分けるのは、何かを隠しているようでハッキリしないのが嫌。

これはかつて僕が思っていたことで、今のツイッターとの付き合い方は昔の僕から言わせれば邪道だった。

けど結局、邪道だと思っていたことのほうが自分に合っていた。

最近そんなことばかりだ。

歩行者が多い道や、一般的に正義とされる道、理想と信じる道を歩いてきて、ようやく「あれ、この道じゃないな?」と気付いた時は既に20代も半ば。

酔っ払った頭で書きました

自慢気に言うことじゃないけれど、自分は仕事に情熱を持てないタイプだ。なので仕事に情熱を持っている人と酒を飲むと、その世界観の違いに絶望に近い感情を抱く。

彼らは「仕事に一所懸命打ち込むことが正義」と考えているので、その飲み会で仮に僕が「全然仕事したくないです。楽したいです。適当な気持ちでやってます。」なんて言ったらめちゃくちゃ怒られる。
僕だって怒られたくないし、そんな正直な気持ちを彼らの前で言う勇気はないので、適当に笑いを作りながら彼らの話に「ほんとそうっすよね」なんて言う。

でもなんだかわからないけれど「ほんとそうっすよね」は真っ直ぐ彼らに伝わってるらしくて、だから俺は何故か真面目な若者と思われている。

これが非常に苦しい。
自分にも相手にも嘘つきながら飲む酒はとても苦しいし、全く楽しくない。不味い。

またそういう場でよく言われるのが
「人との繋がりが大事」とか「どんどん繋がりを広げていけ」。
それにも僕は「ほんとそうっすよね」と答えるんだけど、そもそも僕にはコミュニケーション能力が無いし、そのせいか人との繋がりが多くなるとストレスに感じてしまうタイプなので、それを求められるのは苦でしかない。

そういった苦しさを抱きつつ、簡単に「ほんとそうっすよね」と言えてしまう自分が嫌。だけどじゃあ正直に自分の気持ちを言うの?と自分に問うてみても「それはやっぱり無理」と思う自分がまた嫌だ。


俺は生きてていいのか。こんな。


クソみたいなことを書いているとは思いつつアルコールが入った勢いで投稿する。

これをやったら負けな気がする

「これをやったら負けな気がする」
って思うこと、ありませんか。
僕はよくあります。表には出さないけれど。

例えば、本屋で自己啓発の本を見かけたとき、「これ読んだら負けだよな」と思います。人間として。

おっぱい大きくて、さらに露出度の高い女の子がたくさん出てるアニメとかゲームを見かけたとき、「これ楽しむようになったら負けだよな」と思います。男として。

愛を歌うベタベタなJ-POPを聴いたとき、「これに共感するようになったら(以下略)」と思います。

他にも色々ある。


でもやっぱそういうの無くすべきですよね。
お前は勝ち負け語る程の身分かよ、と思います。最近。(気づくのが遅い)

「これをやったら負けな気がする」ってつまりは「俺のプライドが許さない」ってことだと思うんですけど。よく「くだらないプライドは捨てるべき」と言われてるし、その意味も知ってたし、他の人がそうやって「俺のプライドが…」って言ってると、そういうのさ〜なんて思ってたんだけど、まさに自分がくだらないプライド持ってました。

「自分はこんな下の人間じゃない」って思ってたんですよ。俺はそこには落ちないぞと。
下の人間って表現が酷いですよね。


「こだわり」とか「プライド」とか「頑固」みたいな言葉って、仕事歴50年くらいの職人が黙々と仕事をしながら背中や横顔で言うから映えるのであって、こんなただのクソ野郎が使っていい言葉じゃないね。


ま、こういうことにようやく気付いたので「負けな気がする」って思うのはなるべくやめようと思うんですけど、なんだかそれも上から目線だし、これまでそうやって避けてきたものを純粋に楽しむのは無理なのかもな〜。ハァ〜。

でも楽しみたい。ちゃんと。

呪文の詠唱と検索ワード

例えば、魔法使いの前に道を塞ぐ大きな氷があるとする。
その手に持った杖を氷に向け、
「火を司る精霊たちよ 我に一時 その力を!ファイア!」
みたいな呪文を詠唱し、魔法で出現した炎で氷を溶かす。


例えば、僕らの目の前に道を塞ぐ大きな氷があるとする。
その手に持ったスマートフォン検索エンジンへアクセスし、
「氷 溶かす 方法」「検索」
まあ氷を溶かす方法なんて普通わかってるので、
「火 付け方 道具無しで」とか。
表示された検索結果に従って火を起こし氷を溶かす。

つまり何が言いたいかというと、呪文を唱えて魔法を使うのと、僕らが毎日のように検索エンジンで検索しているのって、方法やそれを実現するシステムは違えど、同じことをしているのでは?ということ。


知識も豊富で火の精霊と契約を交わせるような熟練した魔法使いは呪文の詠唱をすっ飛ばして魔法を使うことが出来たりするけど、僕らもライターなどを持ち合わせていれば呪文の詠唱(検索ワードの入力)をすっ飛ばして火を起こせる。

たぶん魔法使いは杖が無いと魔法を発動出来ないし、僕らもスマホが無いと氷には手も足も出ない。

「高度な科学技術は魔法と見分けが付かない」って言ってたの誰だっけ。


携帯端末がユーザーのいる環境を解析し、その環境で一番適切な火の起こし方を携帯端末が自動で実践するプログラムが開発されるとする。それが「火 起こし方」という検索ワードの結果として表示され、クリックやタップでそのプログラムを起動できるとしたら。
もう傍目から見たら、魔法と見分けが付かない。
検索ワードを声で入力出来れば、なおそれっぽい。それなら「火スペース付け方!」とか味気無い言葉を言わせるんじゃなくて「炎の精霊たちよ 〜」のような呪文ぽい特定の検索ワードに反応してプログラムが起動するよう設定すればよりいい。

そういう意味では、いずれ絶対使えるようになると思うんだよね。外見がゲームレベルの魔法。
そうなってくると魔法使いの熟練度は、プログラミングや機械設計の熟練度とイコールになるので、僕は魔法使いとしてやっていけなさそうです。

銀河鉄道の夜に

中村文則『何もかも憂鬱な夜に』の解説をピースの又吉直樹が書いている。

「生きているとフラストレーションの固まりのようなものに全身を覆われて身動きが取れなくなる時がある。そんな時に叫びたい衝動に駆られたことはないか。(中略)大声で叫び自分の周囲にある鬱陶しい膜のようなものを破り裂きたいと思ったことはないか。」

僕は「ある」と思った。よく「ある」。
「ある」が、実際に叫んだことはもちろん無い。突然叫んだら変な奴だと思われるからだ。

叫んで膜を破り裂きたい、けど叫べないという時に僕が求めるのが音楽だ。

僕はよく会社から帰宅する車の中で音楽をかける。
普通に好きなアーティストの曲をかけることも多いが、会社で色々あって、叫びたい衝動に駆られた時にはよく銀杏BOYZをかける。
しかも割と大音量で。ささやかな社会への反抗だ。

銀杏BOYZ峯田和伸のボーカルは、叫んでいる。ただ大声で「ギャーッ」というわけではなく、時に誰かに好きと言うように、時に泣くように、時に助けてと言うように、時に鬱陶しい膜のようなものを破り裂くように叫び、歌う。

たぶん僕は銀杏BOYZに、代わりに叫んでもらっているのだと思う。銀杏BOYZに膜を破り裂いて欲しいのだと思う。
銀杏BOYZが支持されるのは、曲の良さももちろんあるけれど、そうやって代わりに叫んでもらうことで救われる人が多いから、という気がする。

今日も銀杏BOYZの『新訳 銀河鉄道の夜』を大音量で聴きながら帰った。
銀河鉄道の夜に 僕はもう空の向こうに飛び去ってしまいたい」というサビの歌詞に「わかるわ…。」とか思いながら。
その泣くように叫ぶボーカルに思わず涙しながら。

少し救われた。
今回の膜は破れたのだと思う。

レジェンドオブレガシー発売前

明日、『レジェンド オブ レガシー』が発売されます。




このゲームが発表されたのっていつだったっけ。去年の秋頃だったかな〜。

第一報で、「なんかサガシリーズに関わってる人が多数参加したRPGが発表されたぞ、うおお」と話題になっていたのを覚えています。

しかし自分としてはサガシリーズっぽさよりも、「発見」をコンセプトにしているというのが注目すべき点でした。
「あれやれ、これやれ」みたいなわかりやすいストーリーがなく、冒険の舞台となる島の秘密をプレイヤーが冒険しながら「発見」していく。また、戦闘システムもおなじく「発見」をコンセプトにシステムが構築されているようで、様々なルールを把握しながら敵に何度も挑み、攻略法を「発見」していくデザインらしい。
僕はもうこの「発見」をコンセプトに据えたという点だけで、このゲームに惹かれました。
わからなかったことがわかる、というのはとても楽しいことです。その楽しさをゲームにきちんと織り込んであれば、絶対に楽しいゲームになると思いました。
発表から公式Twitterやゲーム情報サイトの記事などをチェックしていましたが、ディレクターがコンセプトを明確に理解していて、しかもブレずに、かつそのコンセプトを開発チーム内に徹底して把握させる努力をしていることが伝わってきたので、おそらくこのゲームは間違いないだろうと今は思っています。

けれど賛否両論にはなる気がします。
特にゲームの難易度が高いという点です。開発者インタビューでも度々、難易度を高くしたことが語られています。それもそのはず、気持ちのいい「発見」を楽しむためには「わからない」が必要なため、難易度を高くするのは必然です。
しかし、難易度の高さに挫折して「発見」まで至らず、「わからない」ままリタイアするプレイヤーも当然出てくるでしょう。「発見」を味わえた人と味わえなかった人が分かれて賛否両論になる、そんな気がします。

あとプレイヤーとして心配すべき点は、戦闘バランスが破綻してないか、致命的なバグは無いか、などでしょう。そこがちゃんとしていれば、かなり面白いゲームになるだろうと思っています。
僕個人としては、ちゃんと説明書を読んでシステムを理解し、何回敵に倒されても諦めない、という気持ちで楽しみたいと思っております。

はやく明日になれー!